あの夏、夢を失った高校生へ──back number「水平線」が希望になった日
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あの日、世界は急に立ち止まりました。
夏に向かってまっすぐ伸びていたはずの時間が、突然、途切れてしまったのです。
群馬の空の下。
インターハイの開会式に向けて準備を重ねてきた高校生たちは、誰にも責められない理由で、舞台を失いました。
積み上げてきた努力も、仲間と交わした約束も、胸の奥にしまい込むしかなかった。
それでも彼らは、前を向こうとしました。
「せめて、誰かの心に灯りを残したい」
そんな思いで綴られた一通の手紙が、back numberのもとへ届きます。
――開催に向けて頑張ってきたみんなを、元気づけたい。
その言葉は、読む人の胸を静かに打ちました。
清水依与吏さんの心には、高校時代、陸上競技でインターハイを目指していた自分自身の姿が重なります。
届かなかった夢。悔しさ。
それでも、あの時間が確かに自分を作っていたという事実。
「今、僕たちにできることは何だろう」
答えは、歌でした。
誰かの手を無理に引っ張るのではなく、
ただ隣に座り、同じ景色を見つめるような歌。
そうして生まれたのが、「水平線」。
それは、勝利を称える歌ではありません。
立ち上がれと叫ぶ歌でもありません。
ただ、「ここまで来たあなたは、間違っていない」と、
遠くの光を一緒に探してくれる歌でした。
楽曲は、売られませんでした。
代わりに、誰でも、いつでも、無料で辿り着ける場所に、そっと置かれました。
まるで海辺に置かれた一本のベンチのように。
公開された8月18日。
インターハイの開会式が行われるはずだったその日、
歌は静かに世界へ流れ出します。
そして奇跡のように、
その歌は、高校生だけのものではなくなりました。
受験に押しつぶされそうな夜、
失恋で眠れなかった朝、
仕事に疲れ果てた帰り道、
病室の天井を見つめる時間、
大切な人を失い、言葉をなくした日々。
それぞれの人生が、「水平線」の前に立ち止まり、
「自分だけじゃなかった」と、そっと息をついたのです。
コメント欄には、泣きながら綴られた言葉が並びました。
5分12秒、ひとりで泣くための場所。
心を休ませるための居場所。
一年で、再生回数は9千万回を超えました。
けれど、本当に積み重なったのは、
「もう少し生きてみよう」という、数えきれない小さな決意だったのかもしれません。
水平線は、いつも遠くにあります。
すぐには辿り着けない。
でも、確かにそこにあって、
今日も明日も、変わらず待っている。
この歌が教えてくれたのは、
夢が叶わなかった日にも、
努力が形にならなかった夏にも、
人生は静かに続いていて、
そして――続いていく価値がある、ということ。
「水平線」は、
失われた大会の代わりに生まれた歌ではありません。
失われたと思っていた“希望”が、
実はずっと消えていなかったことを、
私たちにそっと思い出させてくれる物語なのです。
そして今日も、
誰かがこの歌に辿り着き、
また一歩、前へ進んでいきます。
同じ空の下、
それぞれの水平線を、胸に抱きながら。
ーほんならねー
-----------------・-----------------
back number「水平線」
最後までお読みくださりありがとうございました。
同じカテゴリーに素敵なブログがたくさんあります。
ぜひ見てみてくださいね。
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夏に向かってまっすぐ伸びていたはずの時間が、突然、途切れてしまったのです。
群馬の空の下。
インターハイの開会式に向けて準備を重ねてきた高校生たちは、誰にも責められない理由で、舞台を失いました。
積み上げてきた努力も、仲間と交わした約束も、胸の奥にしまい込むしかなかった。
それでも彼らは、前を向こうとしました。
「せめて、誰かの心に灯りを残したい」
そんな思いで綴られた一通の手紙が、back numberのもとへ届きます。
――開催に向けて頑張ってきたみんなを、元気づけたい。
その言葉は、読む人の胸を静かに打ちました。
清水依与吏さんの心には、高校時代、陸上競技でインターハイを目指していた自分自身の姿が重なります。
届かなかった夢。悔しさ。
それでも、あの時間が確かに自分を作っていたという事実。
「今、僕たちにできることは何だろう」
答えは、歌でした。
誰かの手を無理に引っ張るのではなく、
ただ隣に座り、同じ景色を見つめるような歌。
そうして生まれたのが、「水平線」。
それは、勝利を称える歌ではありません。
立ち上がれと叫ぶ歌でもありません。
ただ、「ここまで来たあなたは、間違っていない」と、
遠くの光を一緒に探してくれる歌でした。
楽曲は、売られませんでした。
代わりに、誰でも、いつでも、無料で辿り着ける場所に、そっと置かれました。
まるで海辺に置かれた一本のベンチのように。
公開された8月18日。
インターハイの開会式が行われるはずだったその日、
歌は静かに世界へ流れ出します。
そして奇跡のように、
その歌は、高校生だけのものではなくなりました。
受験に押しつぶされそうな夜、
失恋で眠れなかった朝、
仕事に疲れ果てた帰り道、
病室の天井を見つめる時間、
大切な人を失い、言葉をなくした日々。
それぞれの人生が、「水平線」の前に立ち止まり、
「自分だけじゃなかった」と、そっと息をついたのです。
コメント欄には、泣きながら綴られた言葉が並びました。
5分12秒、ひとりで泣くための場所。
心を休ませるための居場所。
一年で、再生回数は9千万回を超えました。
けれど、本当に積み重なったのは、
「もう少し生きてみよう」という、数えきれない小さな決意だったのかもしれません。
水平線は、いつも遠くにあります。
すぐには辿り着けない。
でも、確かにそこにあって、
今日も明日も、変わらず待っている。
この歌が教えてくれたのは、
夢が叶わなかった日にも、
努力が形にならなかった夏にも、
人生は静かに続いていて、
そして――続いていく価値がある、ということ。
「水平線」は、
失われた大会の代わりに生まれた歌ではありません。
失われたと思っていた“希望”が、
実はずっと消えていなかったことを、
私たちにそっと思い出させてくれる物語なのです。
そして今日も、
誰かがこの歌に辿り着き、
また一歩、前へ進んでいきます。
同じ空の下、
それぞれの水平線を、胸に抱きながら。
ーほんならねー
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