どうやら私が太宰治の生まれ変わりだとばれてしまったようだ。
今日の水彩画は
私の愛人のA子です
amebaブログでは
私が太宰治の生まれ変わりだとバレてしまい
今 いろいろと考えています
私は愛人を抱えてもなお
筆を使って水彩で描く日々
玉川上水のほとりで
文豪の小説を読みふけり
奇譚を紡ぐ指先
「走るなロメス」を書き
哀と笑いを混ぜ
破滅と優しさ持ち
太宰に似た影を
私は宿してる
「走るなロメス」
放課後の校舎は、冬の陽に照らされて、
廊下の床だけがやけに冷たく光っていた。
ジェシーは、いつものように気が緩んでいた。
「トイレ、トイレ……」
そうつぶやきながら、つい駆け足になった瞬間だった。
「ジェシー!」
雷のような声が廊下に響いた。
生活指導の先生が腕を組んで立っていた。
「廊下を走ってはならんと言っただろう。
罰として――貼り付けの刑だ」
ジェシーは大の字に貼り付けにされ、
身動きが取れなくなった。
「先生、うんこ行きたい……」
「だめだ」
そのとき、ロメスが通りかかった。
手には小銭、これからコンビニへ行くところだった。
「先生、何か買ってきましょうか」
「びっくりマンチョコを頼む」
ロメスはうなずいたが、
貼り付けにされたジェシーを見て眉をひそめた。
「先生、ジェシーをこのままにしてはなりません。
もし私が夕方四時までに
びっくりマンチョコを買って戻ったら、
ジェシーを許していただけますか」
先生は少し考え、
「よかろう。ただし夕方四時を過ぎたら、
ジェシーはうんこをもらしたまま貼り付けの刑だ」
「ロメス助けてー!」
「ジェシー、待っていろ。必ず戻る」
ロメスは走り出した。
その背中を見て、先生は叫んだ。
「ロメス! 廊下を走るな!」
次の瞬間、ロメスは捕まえられ、
ジェシーは解放され、
代わりにロメスが大の字に貼り付けられた。
「先生ありがとう」
ジェシーは満面の笑みで下校した。
「おいおい! ジェシー!」
ロメスは叫んだ。
「助けてくれーー!!」
しかしジェシーは、
廊下を走ってはいけないので、
そろりそろりと家に帰っていった。
夕日が差し込む廊下で、
先生はロメスに語りかけた。
「いいかいロメス。廊下は走ってはいけないよ」
「はい、先生 もう絶対にしないです」
「わかったなら、もう許してあげる」
「先生!」
「ロメス!」
「先生!」
「ロメス!」
二人は抱き合った。
ロメスの目からこぼれた涙は、
夕日に照らされてきらりと光った。
ーほんならねー
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この物語には、「Let It Be」が似合います。
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