鳩 高橋睦郎
高橋睦郎さんの「鳩」ってう詩を知っていますか?
40~50年前に女の子であったあなたは
きっと知っていると思います
「鳩」
その鳩をくれないか と あのひとが言った
あげてもいいわ と あたしが答えた
おお なんてかあいいんだ と あのひとがだきとった
くるくるってなくわ と あたしが言いそえた
この目がいいね と あのひとがふれたあ
くちばしだって と あたしが見かえした
あんたのほうが と あのひとが言った
いけないわ と あたしがうつむいた
あんたが好きだ と あのひとが鳩をはなした
逃げたわ と あたしがつぶやいた
あのひとのうでの中で
うわぁ
いやらしいですねぇ
えっちですねぇ
いけないんですよ
いけないんですよ
これは
女たらしが使う常套手段です
ですからね
モテたい僕も
今「鳩」でいいのが思いつきました
これは今朝
自分に起きたことを詩にしたものです
あなたに読んでいただけるだけで
僕はとってもしあわせです
『朝の鳩』
朝の六時前
コンビニの前で
女の子が二人
しゃがんで うどんを食べている
湯気が 朝の白さにまざって
鳩が
すぐうしろで 何かをついばむ
鳩と彼女たちの距離は
50㎝くらい
僕が歩く方向に
はみ出して
座っていてじゃまだった
だから
まず鳩の後ろから
強くアスファルトを踏んだ
「バン!」
驚いた鳩は
びっくり!
バタバタバターーー
鳩は羽ばたいて
飛んでいった
彼女たちは自分の背中の後ろから
鳩が大きく
羽ばたいたので
びっくりしてして
「うぎゃぎゃぁぁぁぁ」
「ぎょえぇぇぇぇぇぇ」
と
この世の終わりの
断末魔のような
大声をあげた
箸はとび
汁はこぼれ落ち
うどんは空を舞う
ぼくは知らん顔をして歩いたけれど
心の中では
なぜか少し 笑った。
(ざまあみやがれ)
今日も素敵な詩が書けました
いずれ
もっと素敵な詩がかけますよう
精進いたします
ーではね 🖐️ー
-----------------・-----------------
斉藤和義 - 【やさしくなりたい】